ユンボなど重機が緊急時に大活躍したというお話です。
14年前の1月17日未明に発生した阪神淡路大震災は都市型地震の
恐ろしさを知ることとなりました。
私自身、神戸市北区に近い場所で被害に遭ったのですが、
長田区から西宮市にかけての南部の被害状況は特にひどかったです。
ビルやマンションの倒壊や半壊も多く、火災も発生しました。
生き埋めになった人を助けるために消防や救急車の要請がありました。
しかし、被害があまりにも広範囲に及んだため、
殆どの被災現場で救急車や消防車が到着する事がないような状況でした。
通りがかりの人や応援に駆けつけた人々による人海戦術で
救助活動が行われましたが、人間の手ではがれきを取り除く事は
不可能でした。
救助の要請が多すぎて消防や警察の到着は殆ど期待できない
状況下で、民間の建設会社などのユンボのほか、
トラックや掘削機など重機が大活躍する事になりました。
中古ユンボなどに限らず、新しい重機も含めて、
さまざまな建設現場の油圧ショベルやトラックも利用されたようです。
ガレキを人間の手で取り除くのは困難を極めます。
マンションやビル、普通の木造民家の倒壊現場でも
崩れた瓦礫を取り除くにはユンボの力が欠かせません。
県知事による自衛隊への大規模災害救援要請も遅れましたが、
徐々に救援が行われ、そして復興がなされていきました。
多くの震災犠牲者の冥福を祈るとともに、
二度とこのような悲惨な事態にならないよう、
防災に対する危機管理を国がもっと積極的に対策を立てて欲しいと願うばかりです。
民間のユンボの緊急時の支援体制の整備も期待したいところです。