日立の子会社である山梨日立建機では、
ユンボを改良しアタッチメントを特殊なものに取り替えて、
東南アジアのミャンマーなどで地雷除去用のショベルカーを
提供しています。
特殊な回転ローラーが地雷をかき出し粉砕する仕組みに
なっていて、通常の油圧ショベルの先端にアタッチメントと
として高速回転カッターを付けた
「ロータリーカッター式対人地雷除去機」
を約5年の歳月をかけ開発されました。
素材は、頑丈な鋼鉄で地雷が爆発しても
大きく壊れる事はないように作られています。
山梨日立建機株式会社の代表取締役である雨宮清氏が、
率先して世界平和に貢献してきたそうです。
以前、仕事でカンボジアへ訪れている時に、
足のない老婆や子供を多く見かけ、
その原因が、
ポルポト政権時代の内戦で埋められて対人地雷による被害
であったと聞いて、企業として貢献しようと考えたそうです。
予算は、日本政府のODAのため十分な利益は得られていないそうで
開発費用は回収できていないのが現状とのこと。
中古のユンボでもいいので多くの方が寄付などして
提供していけば台数が増え作業もはかどるはずですが、
現実にはなかなか上手くいかないようです。
社長自ら、地雷が埋まった現地へ危険を省みず赴き、
除去作業に携わる現地NGOの人たちにユンボを直接操作して
使い方を指導しています。
早く人々が安心して暮らせるようになって欲しいものです。